我が家の愛犬が急性膵炎から慢性膵炎になり度々病院に通っています。
その時の様子などをまとめておこうと思い、また膵炎の治療法などをお探しのわんちゃんのご家族の参考になればと思います。
犬が膵炎になったら?検査や治療法は?
膵炎になった愛犬の様子
我が家の愛犬は現在16歳のおばあちゃんチワワです。(2024年12月現在)
16歳なのにツヤツヤで元気で、いつもご飯は完食、週に3日程度近所に散歩へ出かけます。
元気一杯の愛犬がある日ご飯を食べなかったんです。シニアになってからは時々偏食をしていて、好きじゃないご飯を残し、アピールをして美味しいご飯をもらうことがあったので気にせずいましたが、美味しいご飯も食べず。
翌日になっても何も口にせず、突然下痢をするようになりました。短時間で何度も下痢をして、どこか痛いのか横になれずにずっとお座りの姿勢ででウトウト・・・。様子がおかしいのは明らかでした。
病院へ連れて行き、下痢の内容と食事を取らない旨説明すると脱水も少しあるのでと・・・血液検査+点滴で水分補給+下痢止めの薬を入れてもらいました。この時点で血液検査はそこまで重度な症状は出ていませんでした。念の為自宅でも飲めるように錠剤の下痢の薬も処方してもらい帰宅。
帰宅後数時間で今度は嘔吐をしました。嘔吐をして足元もおぼつかずフラフラでぐったりして横たわってしましました。
夜通し見守り、詳細に状態を記録しました。そして翌日また病院へ。
診察と診断結果
1度目の診察ではやらなかった超音波エコーを初めて翌日行いました。血液検査では前日同様白血球がやや高く数値として出ていました。
超音波でやっと膵炎であるだろうことが分かりました。昔はレントゲンでは膵臓はあまりはっきり映らなかったらしいのですが、現在のレントゲンでは炎症があれば見えるそうです。念の為膵炎マーカーのチェックもしてもらい陽性を確認。
基本的な膵炎の症状としては①食欲の低下②下痢③嘔吐④お腹の痛みになります。そのままにしておくと体重の減少もおこります。これだけだと他の病気や胃腸炎と同じような症状で見落としがちになるため、血液検査の他に超音波をお願いすることをお勧めします。
膵炎の治療
膵炎の治療方法は、基本的には対処療法になります。点滴をして、痛み止め、吐き気どめ、下痢止めをして絶食。それで回復を待つという昔ながらのスタイルです。辛い思いをしているのに様子を見つつ待つしかない。膵炎に特効薬はないのです。
もしくは、ステロイドの治療もあります。ステロイド治療は肝臓に負担がありますので、血液検査をして状況をみて判断します。
ですが!犬用の膵炎治療薬「ブレンダZ」というものがここ数年で販売されました!!
ブレンダZは、膵炎の炎症をおこす白血球を抑える薬剤になり、静脈注射で5日間でワンセットの治療になります。確実に効果があるかというと、やってみないとわからない部分があるそうです。
うちの愛犬は一旦入院して対処療法をしていたのですが、翌日も状態が回復せずぐったりとしていました。その時に獣医師よりブレンダZをやってみるのはどうかと提案がありました。
①このまま対処療法で回復を待つ②ブレンダZを試してみる。という2つのパターンがあり、(ブレンダZは発症後早めに使わないと意味がない)ブレンダZを試すことにしました。
ブレンダZのデメリットは価格が高いということ、確実に効果が出るかどうかがわからないという点がありましたが、このまま回復するか分からないまま待つより試してみようと思いその日のうちに1回目のブレンダZが投与され翌日から効果が出始めました。
ちなみにブレンダZのお値段は動物病院によるかと思いますが、わたしの通っている病院は1回6千円で5日間投与するので3万円でした。なかなかのお値段です。高い。
愛犬は翌日から数値が下がり始めで、少しづつ顔が上げられるようになりました!ブレンダZが効果があったのか対処療法が効いてきたのかは分かりませんがタイミング的にブレンダが効いたのではないかという見解でした。
結局10日ほど入院することになり元気になり退院することが出来ました!
↑この記事を書いた後に、また膵炎になり重度の症状から入院となりました。
今回はあまりブレンダの効果がなく下痢が止まらず衰弱し本当に本人が辛そうで見ているのも辛かったので、はじめてステロイドを効果があると言われる一番少ない量の0.5mmから始めました。
その日は効果がなく変わらずでしたが、翌日2回目のステロイド治療をしたところ効果が出てきて目に光が戻りました。
お腹も痛くなくなったのか下痢もしなくなりおやつも口に出来るようになりました。本当に嬉しかったです。
ステロイド治療後は肝臓の数値があがり見守りしていましたが、通院に切り替え投薬しご飯を完食するまでになりました!
ステロイドの投薬も長期服用は負担があるので症状が落ち着いたらやめたいところですが、突然やめるとすぐにまた症状が出てしまうので薬のやめ時が難しいです。
獣医師と慎重に相談して、少しづつ薬の服用感覚を短くしてやめました。
普段気をつけておきたいこと
我が家の愛犬の場合は、急性膵炎から慢性膵炎になってしまいました。入院後も数回同じ症状が起こり通院していますが、慢性膵炎になってからは症状が少しだけ軽く対処療法で回復しています。しかし、慢性膵炎が急性膵炎のようになる場合があるようなので普段から気をつけていることを書いていきます。
膵炎の子は低脂肪食がいいと言われているのですが、元々我が家はシニアということもあり腎臓の数値も悪く腎臓ケア食を食べていました。
今回また膵炎になり大変辛い状況になったので、腎臓食をやめて低脂肪食や胃腸ケア食に切り替えました。
腎臓も悪いので苦渋の決断となりました。が、腎臓病ではあるものの数値は安定しており膵炎の治療を優先することになりました。きっと同じ状況のワンちゃんは多いと思います。
どちらの病気を優先すべきか迷いますよね。
普段から毎日様子を観察し、食事も気を使い症状が出たらすぐに病院に行くようにしています。
少しでも元気に長生きしてほしいものです。
膵炎の愛犬の食事
愛犬の膵炎の記事を書いて随分経ったのですが、最近食事を変えてから何ヶ月もの間膵炎の症状が出ないので追加の記事にしようと思います。
元々愛犬に食べさせていたのは、腎臓ケアの食事でした。(腎臓ケアは低タンパクの低リンのフード)
しかし腎臓ケアのご飯のせいなのか、膵炎を繰り返すようになってしまい、腎臓より膵炎の方が重症度が高く毎回ICUに入るような入院になるので、膵炎優先の食事をするようしました。低脂肪のロイヤルカナン等(消化器サポート)
低脂肪のご飯をあげるようになると今度は全体的に痩せてしまい、ムチムチの可愛い体型から弱々しい感じに。。
どうにか膵炎になりにくく、健康で体重維持も出来るフードがないかを動物の栄養と食事についてを研究しているという獣医師に相談してみました。
そうしたら、製法にこだわって作っているフードをあげてみて欲しいと言われました。
タンパク質がどうとか、リンが少ないとかそういうことではなくて、製法にこだわり余計なものが入っていない栄養がきちんと取れるフリーズドライの食事。ということで紹介されたフードですが、K9ナチュラルというものと、ビルジャックという名前のフードでした。
今までヒューマングレードのご飯もあげていたのですが、それよりもさらにお高い価格にびっくり。
でも藁にもすがる思いでビルジャックを最初買ってみました。
カラカラの軽いフリーズドライのフードにぬるいお湯をかけて放置するとものすごい増えた!笑
水分を含んだフードにびっくりしましたが偏食の我が家のおばあちゃんチワワも完食!よく食べてる!
3回りピートして飽きてきたのか、食いつきが悪くなって途中途中に他のフードを混ぜていたのですがここでk9ナチュラルの方も買って試してみました!このフードとにかく人間のわたしは臭くてたまらないのです・・・。
K9ナチュラルは、原材料の99%以上に自然食材を使用し、その栄養や風味を最大限に生かすため、原材料の加工・加熱を最小限に抑えた特殊なフリーズドライ製法を採用しています。そのため、原材料の収穫時期やサプライヤー(供給元)の違い、季節による家畜・家禽・魚の脂肪分の違い、気候による野菜・果物などの成分の違いなど、素材の特長がそのまま、粒に反映されるため、保証成分値の範囲内ではありますが、粒の形状や、硬さ、色や香りなど、違いがあります。
↑公式の商品説明。だから臭いのか・・・。小型犬で6粒程度(少ない!)をふやかしてあげるのですが、めっちゃ少ないです・・・。それで栄養が取れるらしいのですが、信じられないほどの食いつきですよ。。。次のご飯の時間が待ち遠しいのか何度もお皿の前をうろうろ・・・。たまにk9の袋に手で触れてアピールも。
この2つのフードにしてから、実は1度も膵炎の症状が出てないんです!こんなに長く何もないなんて膵炎になってから初めてですごく不思議なのですが、明らかにフードのおかげなのでここに記録しようと思い記事に追加しました。
腎不全のわんちゃんにもこのフードが良いらしいく、口コミに興味深いことがたくさん書いてありました。
もう少し続けてみたいです。膵炎や腎臓病のわんちゃんの参考に少しでもなればいいです。