③家族が高次脳機能障害になった!回復期リハビリテーション病院編

※こちらの記事はシリーズになっていますので是非①から見ていただけると嬉しいです。

倒れてから救急車で救命センターに運ばれて、開頭手術をして頭蓋骨も一部分ない状態なのに地方にやってきた。(夫が)

家族がこのような状況になったことも初めてなので、わからないことだらけです。

とりあえずは、手術後頭蓋骨もなく喋ることも出来ず、相手の言っていることも微妙に理解できてなさそうな寝たきりの夫は、長距離移動をして地方のリハビリテーション病院へやってきた。

人間ってすごいなと思いました。

病院の車に私は同乗出来ないので、追いかけるように病院へ行きました。

先生に評価してもらい、早速翌日からリハビリが始まります。

回復期リハビリテーション病棟の特徴

入院期間は疾患・状態により異なりますが、最大180日のリハビリテーションを1日最大3時間行い、社会・在宅復帰をめざします。 厚生労働省により、1日最大9単位=3時間(1単位=20分)までと長時間のリハビリが認められています。

 

回復期のリハビリは↑上記の通りの日数なんですが、途中で新たに手術をしたり、別の病気になったりして回復の見込みがあると判断された場合は期間が伸びていきます。

国の方針としては、病院の回転率を上げたいので、急性期も回復期もある程度リハビリをしたら家に帰って、自宅で訪問リハビリなり往診をしたりしてください。という感じなようで、本人と家族からしたら不安しかないのです。。

 

回復期リハビリテーション病院に来てすぐの夫の体の状態&高次脳機能障害
(継続して気管切開と胃ろうはしています)

  • 完全左片麻痺
  • ベッドへの端座位→出来ない
  • 立ち上がり→出来ない
  • 車椅子へ座ること→出来ない
  • 片目失明
  • 理解→6割ほど
  • 絵を描く→少しだけ
  • 文字を書く→少しだけ
  • 私のこと→覚えている
  • 食事→胃ろう
  • 排泄→おむつ

体の状況だけ見るとかなり悪いことが伝わるかと思います。

少しずつ分かってきた高次脳機能障害(夫は右脳出血なので左に障害が出てます)

  • 半側空間無視(左失認)
  • 病識の失認
  • 集中が続かない
  • 社会的行動障害
  • 固執

このような状態ですので、まずは体を起こして支えてもらいながら「座位」の姿勢を取ること。

拘縮が進まないように手の指を開くこと。
体もマッサージして廃用症候群を防ぎます。

 

廃用症候群とは、寝たきりに近い状態などで加齢や疾患などによる活動性の低下や過度の安静で生じる身体の障害です。 身体状況により安静が望ましいことはありますが、過度に安静にしてしまうと筋力が著しく低下してしまいます。 介護が必要な高齢者や、脳卒中などを発症して寝たきりになった人に多く起こる点が特徴 です。

少しづづではありますが、
とにかく体を動かすことが大事ということです。

PT(理学療法)、OT(作業療法)、ST(言語聴覚療法)といういわゆるリハビリの3大療法全てを1回40分〜60分程度ほぼ毎日行います。

胃ろうで食事も入れて、リハビリもしてと、寝たきりなのにそれなりに忙しい夫。

わたしも仕事をしていましたが、週に2回は地方へ通っていました。

少しづつ自己主張もしてくるようになり、「あれを買ってきてほしい」「あれを持ってきてほしい」等と紙に書くようになってきました。(気管切開の為喋ることは出来ない)

リハビリ病院に移って、自己主張が強くなってきてから高次脳機能障害が色々と明らかになってきました。

高次脳機能障害ってすぐにはわからないものなんですが、最初はあれ?なんか変?というような違和感から、明らかに変!というものまであります。

どちらにせよ、何かアクションを起こしてもらわない限りこちらも気づけませんので色々やってもらうと早く気づけます。

性格面に関しては、以前の性格を病院スタッフさんも知らないのでこちらが詳しく説明した方がいいですね。本人からの自己申告は全てが正しいわけではないので。

また続きでどのような高次脳機能障害がどのようなタイミングで判明したかを書いていきたいです。

 

 

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